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スピードの頂点へ挑む、陸のパイロットウォッチに心惹かれて。IWC×映画F1®︎の特別なパイロット・クロノグラフ

スタッフブログ

小林時計店の時計技術者兼Web担当の土井です。ここ最近は出張で大分に行く機会が増え、私が愛してやまないIWCを見たり撮影したりする機会に恵まれてありがたい限りでございます。

今回もIWCネタです。またかよ、と思われるかもしれませんが、どうかお付き合いください笑。今が旬のIWCと言えば、現在公開中の映画F1®︎との公式コラボレーションで誕生したモデル「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 APXGP」でしょう。映画公開前の結構早いタイミングで大分店に並んでいたので、出張の時にあらかじめ撮影を済ませておいたのです。

↑撮影時(2025年7月現在)大分店には「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ APXGP」の41mmと43mmの二つのバリエーションが並んでいました。今回撮影を行ったのは41mmのモデルになります。

しかし本作の魅力を本当の意味で知るには、まず映画を観なくては…!ということで先日の休みに小倉のリバーウォークまで足を運びました。ストーリーに関わる部分を語るとネタバレになってしまうので触れないようにしておきます。

一応先にあらすじを紹介しておくと….

かつてレース界で活躍した、ブラッド・ピット演じる天才F1レーサー「ソニー」が最弱の地位にいるF1チーム「APXGP」を救うために専属ドライバーとして招待されます。しかし彼の型破りなやり方にチームメイトは困惑し、ドライバー間での衝突やトラブルを繰り返してしまいます。チームが崩壊するかのように思えるほど危機的な状況を、ソニーの提案する常識破りの作戦がチームとレースをどう変え、いかにして勝利に導くことができるのか…..⁉︎

といった感じです。特に「こんなヤバい状況で一体どうやって勝ちに行くんだ⁇」といった不安をぶっ飛ばしていくクレイジーで爽快なストーリーが面白かったです。

↑私の愛機、マークXXとともに劇場へ。劇中で着用されていたのは、こちらではなく黒文字盤だったかのように見えました。

それと何より重要なのが「時計」についてですね。劇中でIWCはF1チーム「APXGP」の公式スポンサーとして登場するのですが、ほとんどのチームメンバーが今回の特別モデルをはじめIWCの時計を着用していました。一瞬だけ本作がアップになるシーンもありましたよ。

特に印象的だったのが、ソニーが昔から愛用しているのがヴィンテージの「インヂュニア」だったこと。時計を外すと、決まって(昔レーサーだった)ソニーの父と一緒に映った幼少の頃の写真がある場所に置くというシーンが好きですね。

冒頭、GTレースで勝利し、スポンサーから贈呈される時計があっても「1本持ってるからいらない」と言い(華麗に)去って行くというシーンがありましたが、富や名声を求めず、ただクルマで駆けることが好きだという彼の人物像を表しているようにも感じました。あとは最強のライバルチームが某RM社のヤバい時計を着けていたりと、時計好きも楽しめる作品だと思いました!
ん…?ネタバレになってませんよね?

↑大分店で撮影した41㎜モデル。劇中で登場されていたのモデルのケースサイズは今のところ不明。

話を「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 APXGP」に戻しましょう。劇中に登場するAPXGPのF1マシンは、ブラックをベースにゴールドを差し色を加えてラッピングされているのですが、本作のカラーリングとも非常に親和性の高いものであると感じます。

↑ザラついたマットな文字盤にキラリと光るゴールドメッキ針。実用性重視でゴールドカラーが過度に主張しないため上品さを保っています。

マットな質感のブラック文字盤の上にゴールドメッキを施した針やインダイアルの目盛りが良く映えます。大ヒット映画との公式コラボ作となれば、もっと色を入れて派手に着飾るブランドも少なくはない中、IWCというブランドはやはり生真面目。アラビア数字とインデックスは従来通りのホワイトにすることによって、パイロットクロノグラフ本体の視認性を失わないようにしているのです。

↑特に視認性に貢献する針の“曲げ”加工。これは針の先端を文字盤にできるだけ近づけることによって、斜めから見た際でも正確に読み取れるようにするための工夫です。

特に限定モデルらしい要素はケースバックにあります。自社製の自動巻きムーブメント「Cal.69385」がのぞくサファイアクリスタルには“APXGP”ロゴが内側にプリントされ、クリアではなく敢えてスモーク加工を施しています。写真では伝わりにくいかとは思いますが、実際に見ると内部の機械の主張が少し控えめになり、中央の金文字ロゴを際立たせる狙いがあったのでしょう。

↑光沢のある「APXGP」ゴールドロゴが光るケースバック。実際に見るとサファイアクリスタル表面にスモーク加工が施されていることが分かります。

加えて付属するラバーストラップも本作だけの特別仕様になっており、こちらにも表面に「APXGP」のロゴが配されています。通常のパイロットウォッチ同様、ストラップの接続部にはIWC独自の「EasX-CHANGE®」システムが組み込まれているため、工具いらずでストラップの交換が可能。裏側の「IWC」ロゴがある部分がボタンになっており、押しながらスライドさせると簡単に外す事が出来ます。

↑特別仕様のラバーストラップ。別売りにはなりますが、シックな革ストラップやスポーティなステンレスブレスレットにも衣替えできます。時計1本に対してベルトを複数本持っていると、季節や服装に応じて雰囲気を変えられるので、楽しみ方が広がりますよ。

さて、このように映画F1®︎の世界感をそのままに1本の実用機として完成させた「パイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 APXGP」のご紹介でした。私は映画を鑑賞する際にパイロットウォッチのマークXXを着けていましたが、本作を着けて行くとさらに没入感が半端ないんだろうなぁ…。

↑直径41mmのケースは非常に腕なじみが良い印象。対し43mmは結構な存在感がありました。私は細腕なのでブラッド・ピットくらい腕を太くしなくては…。

映画をまだ鑑賞されていないという方は、一度観ていただくことを強くオススメします笑。そして映画を観て本作が気になったという方は、小林時計店大分店にぜひお越しください!

小林時計店お問い合わせページはこちら

ブログを書いていたらまた観たくなってきました。もう一回くらい行こうかな…?

●基本スペック

・型番:IW388116

・ムーブメント:自社製キャリバー69385

・ケース素材:ステンレススティール

・ケースサイズ:直径41mm、厚さ14.5mm

・防水性能:10気圧防水

・価格:105万2700円(税込み)