小倉には『ガネーシャ』という名店があります。独立時計師の時計は如何でしょうか。ポール・ゲルバーRef.420の御紹介。
今月の後半からは、来月開催予定の催事準備の為の御電話掛が始まる予定でしたが、コロナウイルスの感染拡大が懸念される中での催事開催は出来ないという事で、小林時計店にとって年間を通じて最大の催事である、今年のファミリーセールは中止とさせて頂く事になりました。大変残念ですが、今後コロナウイルス感染の状況が落ち着いてから、何らかの大型催事を開催出来ればと考えております。
コロナウイルス感染拡大の出来るだけ早い収束を願う、One Third Stomach溝正です。
私、スパイスの利いた美味しいカレーが大好きなのですが、福岡市内の行った事が無いお店へ行くことばかり考えておりました。しかし、北九州 小倉にも美味しいカレーのお店はあります。先月、妻と二人で久しぶりに小倉のカレーの名店『ガネーシャ』に行ってまいりました。
以前はビルの地下に有ったお店が、数年前に新築されたビルの1階に移転しました。移転したころに一回だけ行ったきり暫く行っていなかったのですが、久しぶりに『ガネーシャ』を訪れ名物の激辛カシミールカレーを頂きました。まさにハイクオリティースパイスカレー、やっぱり間違いのない美味しさです。度々訪れなければと妻と話しました。
話は変わりますが、皆さんは、ポール・ゲルバーをご存知でしょうか?。下の写真の方が、ポール・ゲルバー氏です。彼は、スイスの独立時計師集団AHCIの初期からのメンバーで、独創的な時計を世の送り出し続けているスイス時計業界のレジェンドです。知る人ぞ知る時計ブランドの一つが、このポール・ゲルバーです。
ポール・ゲルバー氏は、大手のラグジュアリー・ウォッチメーカーの為の試作品製作や、まったく独自のポール・ゲルバー脱進機(デテント式脱進機の発展型にあたる脱進機)と、それを搭載した時計の開発、様々なオリジナリティ溢れる時計を製作してきました。
以前は時計製造スタッフも居たのですが、現在は一人で時計を作っているようです。ポール・ゲルバー氏も高齢になり、元々少量しか生産していませんでしたが、近年は更に生産数が少なくなっているそうです。本当に希少な時計なのです。
ポール・ゲルバー シンクロン Ref.420
チタニウムケース、レザーストラップ(ラバーストラップも有ります)ねじ込み式リューズ、10気圧防水
自動巻(18KYGトリプルローターシステム、キャリバー420)
価格 ¥630,000円+消費税
ぱっと見だけだとシンプルな普通のパイロットウォッチのように見えますが、よく見て頂くとセンターセコンドにはカウンターウエイトが有りません。時針と文字盤のクリアランスは、量産される時計では実現不可能な程に小さく、文字盤に時針が張り付いて見えます。更に時計を裏返すと、サファイアバック越しに見える独自の自動巻き機構に驚かされます。本当に独創的な時計です。下の写真をご覧ください。
こんな自動巻き機構は、他のメーカーには有りません。3枚のK18YG製自動巻き用のローターが、見事にシンクロして回転しゼンマイを巻き上げます。中々見られない光景だと思います。是非とも小林時計店にご来店の折には、是非とも手に取ってポール・ゲルバーの時計をご覧になってください。
私が愛用しているツァイトヴィンケルのストラップを、そろそろ春夏仕様のラバーストラップに変えようかなあと思いつつ、本日ここまで。