本当に美しい機械を搭載した3針の腕時計、ZEITWINKEL 032°の画像。
6月5日現在、北九州市内の新型コロナウイルス感染拡大は続いているようです。毎日、新規の感染者数が発表されており、このニュースに触れる度に早く収束して欲しいと心から願わずにはおれません。平穏な日常が待ち遠しいOne Third Stomach溝正です。
スイスの時計メーカーの中で、特に美しい仕上げが施された機械を搭載した、比較的に入手しやすい価格の時計を製造しているのが、スイス 北西ジュラ地方サン・ティミエにある小さな時計メーカー、ZEITWINKEL(ツァイトヴィンケル)です。
上の写真の時計は、ツァイトヴィンケル032°という3針カレンダー付の時計です。特筆すべき外観上の特徴は、一見したところ見当たらないように思われるかも知れません。ツァイトヴィンケル032°を知って頂くために。この時計の細部を見て頂きましょう。
時針と分針は、ダイヤモンドカッターで鏡面加工を施され、美しい輝きを放っています。セカンドマーカーの上に被さるほど長い秒針は、青焼き加工され視認性も高く実に美しく仕上がっています。一番上の写真でご確認いただけると思いますが、この秒針にはカウンターウエイトが有りません。また、秒針かなを持たないCal.zw0102自動巻ムーブメントは独自の機構を持ち、秒針の動きが12時位置から6時位置に移動する時と、6時位置から12時位置に移動する時の動きに全く差が無く均一な動きになっています。(一般的な秒針かなを使っている機械式の時計では、秒針は12時から6時方向に向かう時には動きにばらつきが有ります。)このあたりにも強い拘りを感じて頂けると思います。
風防は大きくカーブを描いた、内面無反射コーティングを施したサファイアガラスです。サファイアガラスにも様々なクオリティーの物が存在します。ZEITWINKELでは、再上質のサファイアガラスを採用、無反射コーティングも4層の加工が施されています。
一見、特徴のないケースのようですが、中々凝った造りのケースです。ラグの部分はケース本体に後付けされていいる、俗に言うモジュールケースと呼ばれるケースです。ベゼル外周部と裏蓋外周部は少し大きく作られており、ケース側面に段差の有るデザインになっています。また、ケース強度向上の為に、ベゼルはミドルケースと一体となった構造のケースです。(因みに、このケースはドイツで製造されています。)
この美しい機械を見てください。スイス製100万円以内のステンレスケースの時計で、ここまで美しく仕上げられているムーブメントは、殆ど見た記憶が有りません。この機械は、ツァイトヴィンケル自社製の自動巻Cal.zw0102です。銀色に輝いているローターやブリッジなどの部品の材料は、硬度が高く耐久性に優れたジャーマンシルバーです。金色に見えている歯車などの部品の材料は、これも硬度が高く耐久性に優れたベリリウムカッパー製です。硬度の高い素材を使用すれば、その耐久性能は向上するのですが、加工の手間は確実に増えてしまいますので量産する際には少々問題が有ります。しかも、ジャーマンシルバー製の全てのパーツには、表側、裏側共にコート・ド・ジュネーブやペルラージュの仕上げを施されています(分解しなければ絶対に見えない所まで完璧に)。しかも職人の手仕上げです。この機械の魅力には、とても逆らう事は出来ません。本当に魅力的なムーブメントです。
ZEITWINKEL(ツァイトヴィンケル) 032°
自動巻(Cal.zw0102、パワーリザーブ72h、日付表示)、ステンレスケース、5気圧防水
型押しカーフレザーストラップもしくはラバーストラップ(ともにフォールディングバックル仕様)
価格 ¥968,000(税込)
小林時計店小倉店の1階右側の奥には、ツァイトヴィンケルの小さなコーナーが有ります。常時、9点以上のツァイトヴィンケル製の時計が展示されておりますので、小林時計店小倉店にお立ち寄りの折にはツァイトヴィンケルの時計もご覧になって下さい。御来店、お問合せをお待ち致しております。少しでも多くの御客様に、丁寧に作られた美しい機械が搭載されたツァイトヴィンケルの時計を御紹介したいと願いつつ、本日はここまで。