今更ですが、オメガ スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル クロノグラフ 42MMの画像
私がお休みの日に必ずする事は、仕事履きの靴の手入れと翌出勤日の服の用意、それほど多くはない時計のコレクションの手入れです。妻にどの様に思われているのか分かりませんが、家の中の仕事は殆ど手伝わない、役に立たない亭主の典型を自負するOne Third Stomach溝正です。
本日のブログで御紹介するのは、私がオメガの中で一番好きな、スピードマスタープロフェッショナルです。
1957年、オメガ スピードマスターは誕生致しました。誕生から60年以上経過しています。数あるスイス製クロノグラフの中でも最も有名な、クロノグラフの代名詞的な時計です。
1963年ごろ、NASAが宇宙で使用できる信頼性の高いクロノグラフを探していました。クロノグラフとしての性能の徹底的な検証、+70度の高温から-18度の低温下での精度テストや、40Gの負荷を与える、更には高熱の蒸気を当てるなど、急激な温度変化や気圧変化を与えるといった過酷なテストを行い、宇宙での使用の適性を検査しました。このテストには、数社のクロノグラフが参加したようですが、厳しいテストに合格し選ばれたのはオメガ スピードマスターでした。
1965年、ケースの形状に手を加えたスピードマスターが登場しました。リューズガードが追加され左右非対称のフォルムになり、ほぼ現行モデルに近い物となりました。これ以降のスピードマスタープロフェッショナルに、このデザインは引き継がれてゆきました。そして、この年ついにNASAの宇宙飛行士用標準装備として正式に採用されました。
1968年、搭載される手巻きムーブメントの変更が行われました。新しく搭載された手巻きクロノグラフCal.861は、振動数が21,600回/hになり精度がより安定させ易くなりました。そして、このスピードマスターが月面着陸の歴史的瞬間に立ち会いました。ムーンウォッチの誕生です。
1996年からは、搭載される手巻きクロノグラフムーブメントはCal.1861に変更されました。それまで搭載されていたCal.861をマイナーチェンジし、更に使い易くした優秀な手巻きクロノグラフムーブメントです。
スピードマスター ムーンウォッチ プロフェッショナル クロノグラフ42MM(311.30.42.30.01.005)
手巻き(Cal.1861,21,600振動/h、パワーリザーブ48h)
ステンレスケース(ケース径42㎜)、ステンレスブレスレット、5気圧防水
価格¥605,000円(税込み価格)
現在のスピードマスタープロフェッショナルは、上の写真のセットで販売されています。NATOストラップとマジックテープで固定するストラップ、ルーペ、ペーパーウエイト、工具が時計と共に特別なBOXに収められています。マニアだけでなく、一本良い時計をと思われている方にもお勧めし易い時計です。大きな変化をする事無く生産が続き古びる事の無い、時代に左右されない価値ある時計の代表です。小林時計店にお立ち寄りいただいた時には、是非ともオメガ スピードマスタープロフェッショナルも御覧になって下さい。御来店、御問い合せをお待ち致しております。
週に2回の通院で、自由な時間が少なくなり、映画を観に行くのも中々都合が付けられません。早く体調を戻したいと心から願いつつ、本日はここまで。