MENU

Staff Blogスタッフブログ

全方向アップデート!ブライトリングが本気を出した、新作スーパーオーシャンヘリテージの進化ポイントとは?

ブライトリング

こんばんは!!

昨日から天気が悪くなり、もう梅雨の季節かーと感じています。

齊藤は偏頭痛持ちですので気圧変化にはめっぽう弱いです。

梅雨の時期に小林時計店にお越しいただければ弱々しい齊藤も見られるかも…

 

そんなことはさておき、、

先程、ブライトリングのダイバーズウォッチ「スーパーオーシャンヘリテージ」の新作がついに発表されました!!

 

まずは、ブライトリングのダイバーズウォッチについて軽くおさらいしておきましょう。スーパーオーシャンが誕生したのは1957年。この年はスポーツウォッチの黎明年とも呼ばれており、ロレックスのGMTマスターや、オメガのスピードマスターのファーストモデルが誕生しました。今なお人気のスポーツウォッチが数多く生まれた凄い年なのです。

初代スーパーオーシャンの特徴は、スピアヘッド(槍状)のインデックスを配した文字盤や、太い矢印型の針と、比較的薄く幅広いベゼルによる視認性の高さ、すでに200mの防水性能を備えていたことです!!

さらに「計器メーカー」であるブライトリングらしいのが、同時にクロノグラフを搭載したモデルも発表しているという点。空の計器から海の計器へ。ダイバーズウォッチ界参入に向けての本気度が伝わってくるヒストリーですね!

後にスーパーオーシャンと名づけられた数々のモデルが登場してゆくわけですが、今回の「スーパーオーシャンヘリテージ」は、ヘリテージという言葉通り”原作”が持つ要素を踏襲しています。第一印象は全くの別人ですが、細部に注目すると共通している点もあるのです。ここからは、2019年から登場したひと世代前のスーパーオーシャンヘリテージと今回の新作との比較しながら、大型アップデートの全容を見ていきましょう。

まずはモデル展開についてですが、新たなサイズが追加されました。これまではケースサイズが42,44,46mmの3種+44mmのクロノグラフモデルでした。これに幅広い需要を見込んだのでしょう。新たに40mmと36mmを追加し、その代わりに大型の46mmを廃止。クロノグラフモデルは42mmに小型化されました。新たなサイズ展開は、比較的手首の細い日本人にとって嬉しいニュースではないでしょうか?

また、カラー展開にも変更がありました。定番のブラック、ブルー、ブラック×ゴールド・ブルー×ゴールドのコンビ、カーキグリーンに加え、36mmモデルのみですが明るいパステルグリーンも追加されました。

それと輝かしい快挙を持つサーファー界のレジェンドであり、ブライトリングのアンバサダーを務めるケリー・スレーター氏とのコラボ作も限定で展開。ブルー文字盤に木々の葉をイメージしたレリーフ柄があしらわれた限定モデルですが、こちらは残念ながら入荷予定はありません。(泣)

 

さて、ここからは実機の写真とともにアップデートされたポイントを見ていきましょう。今回実機を用意できたのは旧型42mm(ブルー文字盤)モデルと、新型40mm(ブラック文字盤)モデル。ケース径の違いはありますが、サイズだけに収まらない進化がありました。

まず第一印象として、まったくの別物に仕上がっている!ということ。今だから言えるのですが、まあ正直デザインが少し変更された程度だろう…と思っていた自分を、思いっきりぶん殴るかのような衝撃を受けたのです。これには驚きました。旧型で炙り出されたマイナスポイントが、ものの見事に払拭され、全方位で固めてきました。ブライトリングさん、本気を出しましたね。

 

特に大きな違いはケースです。旧型は特段野暮ったい印象もなかったのですが、新型は圧倒的にシャープになりました。例えるなら標準体型の人がめちゃくちゃ鍛えて細マッチョになった的な(?)、そんな感じでしょうか。ケースの厚みを比較すると、旧型の14.8mmに対して新型は12.1mm(ノギスを使用した実測値)。実に2.7mmもの薄型化に成功したのです。

この薄型化を果たせた要因のひとつは、新型ムーブメントを採用したことでしょう。旧作はキャリバーB20という、チューダーの子会社「ケニッシ」製のムーブメントをベースにしたものでした。堅牢かつ高精度で実用性の高い機械でしたが、ネックとなったのはやはり厚みでした。

新作に積まれた機械「キャリバーB31」はブライトリングの新しい自社製ムーブメントで、3月に発表されたばかりの「トップタイムB31」に初めて搭載されました。クロノグラフの”名機”キャリバー01をベースとして薄型化し、クロノメーター認定の高精度を保証しながら、パワーリザーブを78時間まで延長。

少しマニアックなことを言いますと、精度に大きくかかわるヒゲゼンマイの設置方法をフリースプラングという方式に変更し、耐衝撃性もアップしました。開発におよそ4年もの歳月をかけた、ブライトリングの今後を担うムーブメントなのです。

これに加え、ケース内部空間を思い切り詰めたことも薄型化の要因です。実機を観察すると、文字盤からサファイア風防にかけての空間が詰まっていることが分かります。かと言って文字盤と針がスレスレというわけではなく、実用に問題ないだけの距離は取られています。また、シースルーになった裏蓋も全くの別物です。旧型のぼってりとした膨らみが完全になくなり、腕に着用した際に時計本体が浮いたように見えることもなくなりました。

シースルーの裏蓋から新型のキャリバーB31が鑑賞できる点も嬉しいのですが、個人的に驚いたのはムーブメントの表面とサファイアガラスとの隙間の詰まり方が尋常じゃないこと!この絶妙な攻め方が、時計オタク的には萌えた(古い?)のでした。

 

ケースとムーブメントだけでこんなに語ってしまいましたが、時計の顔である文字盤も別物です。旧型が完全にフラットだったのに対し、新型は文字盤の端が凹面に落ちたドーム形状になり、ヴィンテージな雰囲気を醸し出しています。表面は筋目が放射状に広がったサンレイ仕上げなのですが、このドーム型がゆえ、光の反射の筋がキュッと曲がるんです。

目立った違いは12時位置のインデックスで、シンプルなバーインデックスからスピアヘッド(槍型)にドットマークを重ねた形状になったほか、針もより”原作”に近いデザインに。このあたりは1957年の初代スーパーオーシャンを完全に踏襲しています。

 

本作の大型アップデートは時計本体だけにとどまりません。ヘリテージモデルらしさを漂わせる「ミラネーゼブレスレット」も完全新規設計されました。

旧型ではブレスレットの端がまっすぐだったため、ケースとの間に隙間ができていました。一方で新作を見ると、見事にその隙間が詰まっています。ブレスレット自体も時計本体に合わせて薄くなり、重量も抑えられたことから装着感が段違いに向上しています。

私は手首周りが14.8cmと日本人男性としても非常に細腕なのですが、とにかく滑らかなミラネーゼブレスレットがぴったりとフィットし、腕が細くても装着感の良さを実感できると思います。(私が検証済みです)前述したようにケースの厚みが12.1mmのため、シャツの袖にも収まってくれるので、お仕事中の頼もしいお供にもなってくれるでしょう。

それからバックルは、片開き式の分厚いDバックルから、両開き式の薄型バタフライバックルに変更されています。これまでのツール感は少し薄れるかもしれませんが、高い装着感が得られたのでむしろ歓迎です。ケースの厚みといい、バックルのつくりといい、このあたりからブライトリングの代表作「ナビタイマー」的な設計思想が読み取れたりもします。やはり細部を見ていくと様々な発見があって面白いですね。

 

 

とまあ、ざっくりとこんな感じでしょうか。やっぱり長くなってしまいました…。ブライトリングがここまで本気でフルモデルチェンジしてくるとは思いませんでしたから。この新作、語りどころが多すぎるので仕方ないですよね。とにかく、実機をご覧いただきたいモデルです。ぜひ、こちらからご来店予約・お問い合わせお待ちしております!

今回は現時点で実機の用意ができた40mmのみのご紹介でしたが、今後別のサイズやカラーのモデルも入荷したらご紹介できればと思っております。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします!

 

 

●基本スペック

・型番:AB3110241B1A1

・ムーブメント:ブライトリング自社製キャリバーB31

・素材:ステンレススチール

・ケース径:40mm

・防水性能:200m防水

breitling

ブライトリング の商品一覧を見る

VIEW MORE