MENU

Staff Blogスタッフブログ

テーマはペルセウス座流星群。クールな文字盤が魅力のオリエントスターを見て涼みましょう

スタッフブログ

ここ1か月くらいは週1回以上のペースで大分店に出張に向かっている土井です。

私は大抵、大分の隣駅である牧駅から10分ほど歩いて店舗へ向かうのですが、照りつける太陽のせいで、たどり着く頃にはもう汗だく。お仕事開始まで1時間ほど前に余裕をもって到着するので、大分店そばのスタバで体を冷やしてから向かうというのが最近のルーティーンになっています。

最近暑いですね、というベタな始まりになってしまいましたが、今回はそんな灼熱地獄を視覚的にクールダウンしてくれるような2本のオリエントスターをご紹介しようと思います。オリエントスターは小倉にはなく大分店でのみ見られるブランドであるため、撮影も兼ねてしっかりと目に焼き付けてきたのでした。

オリエントスターは、オリエントの上位ラインとして展開されてきた機械式時計ブランドです。2017年にオリエント時計ごとセイコーエプソン社に統合されたことは、まだ記憶に新しいと思います。これまでも多くの魅力的な時計を世に送り出してきましたが、この事業統合によりセイコーウォッチやエプソンからの技術を用いることが出来るようになり、より表現力豊かな時計を作れるようになりました。

今回ご紹介するオリエントスターのフラッグシップ「M34 F8 デイト」の2モデルも、セイコーとエプソン両社の強みを存分に生かしたものとなっています。共通するのは、ペルセウス座流星群に着想を得たコンセプトと、”多彩に輝く流星たち”というデザインテーマです。

まずブルー文字盤の「RK-BX0003L」から見ていきます。奥行きがあり、有機的でランダムなパターンが施された、なんとも不思議な質感になっています。本作の文字盤は、セイコーエプソンの塩尻事業所内にある「信州 時の匠工房」で製作されており、グランドセイコーなどで培われた技術が応用されています。

グランドセイコーの文字盤によく見られる緻密な型押しパターンの上に、エプソンが開発したという光学多層膜技術を用いて着色しているというから驚きです。私的には、その色合いも相まってモルフォ蝶の羽根の美しい構造色のようだと感じます。多層に重なったラッカー仕上げにより表面は平滑。それでいてかなりの奥行きがあるように見えました。

次に黒文字盤の「RK-BX0008B」。こちらは国内店舗での流通がわずか80本のみ!と非常に希少性の高い限定モデルとなっています。降り注ぐペルセウス座流星群が迫ってくるようなパターンが描かれているのですが、これがまた凄いんです。エプソンがプリンターの技術を応用した、世界初となる「金属ナノ粒子積層技術」が採用されています。

超微細な粉末状の金属を、文字盤の表面にインクとして何層にも重ねることにより、このパターンが角度によって見えたり見えなかったりするのです。これはなかなか写真では伝わりづらいのですが、実際に見るとその効果を実感できます。

注意深くルーペで観察すると、確かにこの金色の線の表面が粒子状になっていることが分かります。漆の上に金粉を降って図柄を描く「蒔絵」にも通じる質感であると感じました。加えて下地はサンレイ仕上げのため、角度によって全く表情を変えます。

また搭載されているムーブメントは、共通して自社製の「キャリバーF8N64」。特徴は、およそ60時間のパワーリザーブと、摩耗しにくい特性と耐磁性を持つシリコン製のガンギ車を採用していること。その美しい仕上げは10気圧の防水性を持つケースの裏蓋から鑑賞できます。

ケースサイズは直径40mmとメンズモデルとしては標準的です。実際に着用すると、やはり両者共に文字盤の美しさが際立ちます。

写真の着用モデル大分店の店長。ブルー文字盤の「RK-BX0003L」は第一印象としてとってもクール。光の当たり方によって、鮮やかな青になったりほぼ真っ黒にしか見えなかったりと、その振り幅の広さに驚きました。

黒文字盤の「RK-BX0008B」は色味の変化は控えめですが、流星群のパターンが粒状にキラキラと輝いて見えるので、この文字盤を眺めることが密かな楽しみになりそうです。

…こんな感じで、少しは涼しくなっていただけたでしょうか。話は変わりますが、今年のペルセウス流星群が極大になるのは、8月13日明朝5時ごろと予想されています。この時間だと明るすぎて見えないので、12日深夜から13日未明が良いタイミングでしょうね。「M34 F8 デイト」を腕に、ペルセウス流星群を観察できたら最高じゃないですか。この2本は現在小林時計店のオンラインストアでも販売中ですので、気になった方は要チェックです。

青文字盤モデルRK-BX0003Lはこちら、黒文字盤モデルRK-BX0008Bはこちら

ところで北九州の星空観察スポットってどこがいいんでしょう?おすすめの場所をご存じの方は教えていただけると嬉しいです。それではまた!

●基本スペック

・型番:青文字盤モデルはRK-BX0003L、黒文字盤モデルはRK-BX0008B

・ムーブメント:自社製キャリバーF8N64

・ケース素材:ステンレススティール

・ケースサイズ:直径40mm、厚さ12.9mm

・防水性能:10気圧防水

・価格:青文字盤モデル 36万3000円(税込み)非限定、黒文字盤モデル 40万7000円(税込み)国内80本限定