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世界に一つだけのバンドを、オーダーストラップの魅力とは?

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みなさんこんにちは、こんばんは

先日、秋冬の仕事着としてスーツをオーダーしてきた熊谷です。

完成したらまたここで自慢させていただこう…来月末には完成しているので、毎日楽しみに待っております!!

さてさて、今回はふとした疑問と、イベントの告知をさせていただきます。

私の愛用しているアルティプラノとオルチアーニのクロコベルト

そして質問をぶつけた相手は、そう!私共のスタッフ、土井さんです。

熊「ファッションのベルトはこんだけ長くて、時計のベルトはこんなに面積が小さいのに何で高いの?ザクっと倍の金額するじゃん」

土「あー熊谷さん、それはですね、小さいんですが、コストがかかっているんですよ」

との回答…

もちろんそれはわかっているのですが、さらに深堀して…

熊「どんなコストがかかってるん?ファッションのベルトもコストがかかっているけども…」

といった質問に対して明確に回答をいただきましたので、その理由とやらを…

①材料費含めの価格高騰

②職人さんの手作業が入り、手間がかかっている

③表からは見えない制作の秘密がある

簡単にまとめると大きくはこの3つです

※画像は松下庵 様のHPよりお借りしています

まずは、このような原皮と言われる革の高騰

写真はクロコですが、カーフ、コードバン、ガルーシャなどの素材代金が高くなっており、特にコードバンは10年前に比べて数倍に高騰しているそう…

物価高が進んでますからね…仕方ないことです

そしてその原皮を「皮」から「革」へ、なめしをする作業が入ります

※なめしとは製品になるための準備で革の繊維の安定化や腐敗防止、柔軟性などの役割があります。

薬品を使ったり、植物由来のタンニン(渋み成分)を使ったりと様々な方法があります。

その材料費もかかりますし、人の手で行うことにより人件費もかかります。

そして高級な時計ベルトは染にもこだわっており、グラデーションが買ったような色(マーブル染やシャイニング、藍染めや墨染など)は特に技術と時間を必要とします。

そこが高級感の違いになってきます。一目で「おぉ~綺麗!」となります。

そしてそこから、時計に使用する部分をカットしていくのですが、オーダーとなるとお客様の指定する専用の長さにカットします。

「腕が太いから少し長くしたいなあ」「真ん中で留めたいから自分のジャストサイズにして極力穴は少なくしたい」などの要望にも応えます。

そしてそして、カットした後、縫製を行うのですが、ただ縫うだけではなく

①表革

②裏材(和紙のようなもの)

③厚くするための中材(牛側の厚い部分などを使う)→立体感を持たせる

④メイン中材(革を使用した柔らかいシート)

⑤肌にあたる部分の裏材(カーフが多く、防水の為のラバーを使用したり等)

この1~5を貼り合わせ糸で固定をしていきます。(これも手作業やミシンを使って行います)

小さくて単純な作業に見えるのですが、ここが難しく、非常に手間を取る工程となります。

そこからさらにラグ部分の穴や尾錠穴をあけて…工程が多すぎます

※こちらも松下庵 様より画像をお借りしました

そんなこんなで時計バンドは完成するんですよねー凄いです

材料の面積は小さくとも、多くの工程を経て皆様の腕に乗るということですね

子供服が意外と大人の値段と変わらないことと同じです。小さくても手はかかっていますからねー

そして時計のバンドになる革の面積は意外と小さく、本当にいい部分しか使わない場合はとても大きな原皮から数本しか作れないのだとか…

時計バンド、奥が深いです

そんな今回紹介させていただいたバンドですが、小林時計店でもイベントを行います!!!

松下庵様が小林時計店にやってきます!!

全国に、いや世界でファンが多く、「わざわざ松下庵でバンドを作りに東京に行く!!」というかたもいらっしゃると聞いています。

浅草に実店舗を構えており、非常に高品質なバンドを作成していただけて、小林時計店にもスタッフ、お客様でリピーターの方も多くいらっしゃいます。

そんな松下庵様が小林時計店でイベントをしてくれるなんて…私、感激です!!!

松下庵様のHPはこちら

松下庵様のイベント告知ページはこちら

こちらもぜひ見ていただきたいです。

当日はゆっくり、じっくりお話がしたいと思っていますので、ぜひ気になる方は事前の来店予約をお願いします!!!