MENU

Staff Blogスタッフブログ

ジンの名作を継承する新しい3針モデル「544」が入荷。撮りおろし写真とともに魅力を語ります

ジン

小林時計店小倉本店の時計技術者兼Web担当の土井です。6月にジン「104」の限定モデルを買ってから毎日のように着用してジンにドはまりしている私なのですが…先日天神店に出張に行く機会がありまして、そこでご紹介せずにはいられない注目モデルが入荷していましたので、撮影した写真とともに熱く語らせていただきたきます。

それがこちら。Sinn「544」ブレスレットモデル。

Sinn「544」自動巻き(Cal.SW200-1)。パワーリザーブ約60時間。ステンレススティールケース(直径38.5mm、厚さ10mm)。重量59グラム(本体のみ)。20気圧防水。51万7000円(税込み)。小林時計店天神店に1本のみ在庫あり(2026年7月23日現在)。

ジンは2026年の新作として、「903」の新たなバリエーションやハンティングウォッチの「308」などを披露しました。非常に魅力的なモデルが多い中ではありますが、今年の新作において最も注目すべきは「544」であると私は思います。なぜなら本作があの「244」の意匠を受け継ぐモデルとして完成させてきたからです。

244といえば今もコレクターに注目されている馴染み深いモデルですよね。1994年にジンの経営を引き継いだ現社長のローター・シュミットが最初に手がけたモデルとしても知られており、1974年に登場したクロノグラフモデル「144」で採用された、ラグ一体型で滑らかな曲線を描くフォルムを継承。小型の3針モデルとして機能を絞りながらも、実用時計にふさわしい堅牢で優れた耐磁性・耐衝撃性を持っていました。

今作544はそんなジンが誇る名機たちの系譜を継ぐ最新作として登場したモデル。3針+日付という表示の構成は244が持つ要素であり、スタンダード機として高い人気を誇る「556」に加わる新たな3針モデルの選択肢となりました。

ここからは私が撮影した写真とともに細部に迫ってまいりましょう。まずは本作の顔である文字盤。他のモデルにも採用された、いかにもジンらしいマットな質感の黒文字盤です。244と全く異なる進化したポイントはインデックス。これはインデックスそのものが発光する”ハイブリッドセラミックス”でできており、セラミックスに蓄光する素材を練り込んでいる特殊なもの。パイロットウォッチの「903」シリーズで初めて採用されたこのインデックスは、上部だけでなく角棒状の側面部分も含めて全体が発光するため、暗所かつ斜め方向から見た際でも視認性が損なわれにくいのです。

また視認性において重要なのは針。注射針のように先端が細くなった分針は、15秒毎に振られた目盛りまでしっかりと届いており、これは244のオリジナルやほかのモデルとも共通している要素です。秒針の色には2種類あり、ホワイトの本作「544」、赤くペイントされた「544 RS」をラインナップ。ホワイト針はステンレス製ケースのモノトーンな雰囲気と調和している一方、244 Tiにより近い雰囲気を楽しみたい方は”RS”をお勧めいたします。

マットな質感を生み出す”ビーズブラスト”仕上げを施した外装。4時位置に設けられたリュウズや、ブレスレットへ向けてカーブを描く一体型のラグは、まさに先代の144や244のデザインを彷彿とさせる一番の要素です。244では軽量なチタンだったのに対して本作はステンレススティール製のため程よく重みはあります。今後チタン製のバリエーションも登場する可能性は低くはないと思いますが…どうなんでしょう。

スペック面では、ケース直径38.5mmで厚みは10mmと比較的ジンでは控えめなサイズ。リュウズはねじ込み式で、水分や塵の侵入を防いでくれるジン独自の”D3システム”を採用しています。これは従来の3ピース構造(ケース・プッシャー・チューブ)をチューブレスにしてパーツを減らし、二重になったパッキンを取り付けることでケース内部を保護するというもの。こう見えて20気圧の防水性能を持っています。

裏返すとシースルーバックになっているところも244と異なる現代らしい要素でしょう。搭載するのは、およそ60時間のパワーリザーブを持つセリタのSW200-1。様々なブランドで採用されている汎用機だからこその信頼性があり、もし壊れてもいつでも治せるという安心感は汎用機のメリット。本作のような実用時計には相応しいものだと思います。また先述した10mmというケース厚は、裏蓋が非常に薄く設計されていることも起因しており、腕に載せた時にケース本体の接地感があるはずです。

ブレスレットも244とは全くの別物に仕上がっています。本体同様のビーズブラスト仕上げで、まさに道具という印象。進化したのはバックル部分で、内側のボタンを押して5段階でおよそ1コマ分の延長ができるため、実用において非常に便利な機能です。そして当然のごとく着用時には見えないバックルパーツ内側の部分にまで全体にビーズブラストが施されており一切手を抜いていないことが見て取れます。加えて調整コマは他モデル同様に六角レンチで回すネジが採用されています。

最後に本作の着用カットを撮ってみました。モデルは天神店スタッフのTさんで、コーネリアンタウラスのクラッチバッグを添えて。直径38.5mmのケースは非常に腕なじみが良く、細腕の男性や女性でも問題なく手首のカーブに馴染んでくれます。腕周り15cmほどの私でも上下のラグが不自然にはみ出すことはありませんでした。544はラバーストラップとカウレザーストラップ仕様も展開しているので、それも入荷次第ここでご紹介したいと思います。

いかがでしたでしょうか。名機244が現代に進化した正統派実用時計「544」は、同じ3針の556とも全く雰囲気を異にする、非常に魅力的なモデルであると言えます。104でジンにハマった私ですが、これは全力で推したい1本です。

本ブログを掲載した2026年7月23日時点では天神店に1本のみございますので、お探しの方は「ブログを見た」とお気軽にお問い合わせください。赤秒針の「544 RS」やラバー・レザーストラップ仕様などのご注文も可能です。また土井のXアカウント(@doi_kobayashi)のDM等でもどうぞ!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。それではまた!

New Post

最新の記事一覧

Staff List

スタッフ別記事一覧

Brand List

ブランド別記事一覧

sinn

ジン の商品一覧を見る

VIEW MORE