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大分でノルケインの魅力を語り尽くす!ノルケイン×腕時計のある人生Channel RY氏トークショー イベントレポート

スタッフブログ

小林時計店小倉本店の時計技術者兼Web担当の土井と申します。私名義でブログを投稿するのは初めてですね。今後は積極的にブログを更新していきたいと思っておりますので、何卒よろしくお願いします!

今回は、大分店で行われたトークショーにて撮影係として出張に行って参りましたので、そのイベントレポートをお届けいたします。

小林時計店大分店では2025年6月より、新進気鋭のスイスブランド、ノルケインの取り扱いを開始しました。小倉本店では既に多くのお客様にご好評いただいているノルケインを、もっと多くの方にご紹介したいという想いから、販路を拡大。

この新たなスタートを記念し、6月14日(土)に「ノルケイン×腕時計のある人生Channel RY氏 トークイベント」が行われました。当日は十数名のお客様にご来場いただき、ノルケインの魅力に触れていただきました。

さて、今回のイベントゲストとしてお招きしたのは、Youtubeチャンネル「腕時計のある人生Channel」を運営する時計系Youtuber、RY氏です。

↑時計系Youtuber界のトップを進むRY氏。動画通りの爽やか紳士。お馴染みのスマートカジュアルで登場した。

彼のチャンネル名は、時計好きの方でしたら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。実際にチャンネルの動画を観たことがある方も多いと思います。それもそのはずで、現在のチャンネル登録者は11万人を越えており、腕時計というジャンルに絞ったYoutubeチャンネルとしては異例の登録者数を保持しているのです。

RY氏は、1年のうち半年以上を海の上で過ごす船の船長を本業にしながら、2019年より時計ブログをスタートさせた、生粋の時計愛好家です。翌2020年よりYoutubeチャンネルを開設し、現在まで350本を超える多くの動画を通じて“人生の相棒”となる腕時計と出会えるよう、腕時計の魅力を発信され続けています。

さて、会場が温まったところで…大きな拍手とともにRY氏の登壇です。まず初めに、彼の動画でも語られていた、今スイスの時計界の置かれている状況についての解説から始まりました。止まらない価格の上昇は今後どうなるのか?トランプ関税の影響は?彼ならではの視点で、愛好家の気になる時計情勢を分かりやすく解説されていました。

↑RY氏が登壇すると会場で拍手が起こった。Youtubeの画面から飛び出した“リアル”での対面。視聴者である私も今回初めてお会いし、「本物だ…!」と心の中で思っていました笑。

次に腕時計のある人生Channelの通年企画、腕時計ブランドのポジションマップの解説も。常に変化する腕時計ブランドの立ち位置を俯瞰した、最新版のマップを公開。新たに国内に入ってきたブランド、残念ながら撤退してしまったブランドなど、時計愛好家なら知っておきたい情報が詰まっているコーナーでした。

↑ノルケイン愛が強いRY氏の解説パート。お手製のスライドでノルケインワールドに引き込む。

そしてメインとなるブランドの解説パートに移ります。2018年に創業されたばかりの若いブランドでありながら、他にないほどの急成長を遂げているノルケイン。

サッカー元日本代表の岡崎慎司選手や、スキージャンプの世界チャンピオンに輝いた小林陵侑選手が公式アンバサダー“ノルケイナー”を務めていることでも知られています。彼らはアンバサダーに任命される前から、既にノルケインを愛用していたそう。

特に強調されていたのは、周囲をどんどん巻き込んでより良い時計を作っていこうという、CEOを務めるベン・カッファー氏の情熱です。時計業界の優れたサプライヤーや重要人物との深いつながりにより、2022年発表の「ワイルドワン」シリーズをはじめ、次々と新しく挑戦的なモデルを発表しています。

↑独自のケース構造により優れた耐衝撃性を持つワイルドワンを実際にマウンテンバイクやゴルフなどで1日着用し、精度を計測したというお話も。前日までと変わらず日差+5秒ほどで収まっていたという。

途中からはノルケインジャパンの佐藤氏も解説に混じり、RY氏が選ぶお気に入りモデルの解説に移ります。「いま僕が1番欲しい」と語り選ばれたのは、ノルケインの最新シリーズ「ワイルドワン」のスケルトン コーラル(オレンジカラー)のモデルです。

↑トークショーでは“最推し”ワイルドワン スケルトンのコーラルカラーを着用。遠目でもかなりの存在感を放っていた。

その理由はいかにも船長を本業にする彼らしいものでした。オレンジカラーは海上で最も目立ち、暗い海中でも最も視認性の高い色として、ライフジャケットや救命胴衣、その他船舶関連の道具類に使用されるため、普段から馴染み深い色だとのこと。「ワイルドワンは軽量で様々なシーンでの頼もしい相棒になってくれそうなので、仕事でも愛用してみたい」と語られていました。

↑いつもの“スマカジ”スタイルに合わせたワイルドワン。カジュアルな雰囲気に馴染み、明るい色味が気分を高揚させる。

注目の話題作として挙げられていたのは、フリーダム60コレクションに加わった限定モデル“エンジョイライフ”です。カラフルな3色のアイスクリームをモチーフに、その名の通り自由に人生を楽しんでほしいという想いが込められた1本なのです。

↑旬の新作、エンジョイライフの解説はノルケインジャパンの佐藤氏を交えながら行われた。「こんなに楽しい時計、なかなかないでしょ!」

1ヶ月のうち5日間、日付表示部分がアイスクリームのイラストになるという仕掛けがあり、これは「毎週自分へのプレゼントにアイスクリームを食べよう」という、ノルケインからのメッセージなのです。遊び心が詰まった、着けるだけで思わず楽しくなるモデルですね。
ただしこちらは現在、国内にわずか25本のみ入荷予定の激レアモデルとなっております。特別モデルではありますが本数限定モデルではないためご要望が多ければ再生産もあるかもとのこと。

↑お客様のご試着ショット。フリーダム60のクラシカルなデザインとポップな色使いの組み合わせはこれまでにないものだ。注目は4時と5時位置の間の“アイスクリーム”。

最後にお客様からの質問コーナーでトークショーは終了。会場には普段並ぶことのないモデルたちを手に取って見れる試着コーナーが設けられ、トークショーで語られたモデルを着用して、その魅力を実際にご体感いただきました。

↑3月に3カラーで発表された新作「ワイルドワン スケルトン 39mm」。従来の42mmからサイズダウンされ、ポップなカラーリングも相まって女性でも着用しやすくなった。

↑やはり最注目はワイルドワン。写真は42mmのターコイズブルーモデル。ケースやバックルはカーボン系の複合素材「ノルテック」でできているため非常に軽量。手に取ると快適な装着感を含め誰もが驚くモデルだ。

↑今年の新作「インディペンデンス スケルトンクロノ42mm」のパープルモデル。「特にこだわったのはクロノグラフの押し心地」と語るノルケインジャパンの佐藤氏。実際に操作すると納得。プッシュボタンが硬すぎず緩すぎず、いかにも高級機らしい感触を味わえた。

↑小倉本店にて「フリーダム60クロノ 40MM」をご購入いただいたお客様のリストショット。夏らしい爽やかなTシャツに、明るいブルー文字盤が非常に良くマッチしていた。

↑文房具系Youtuber「しーさー氏」とのコラボレーションによって生み出された腕時計専用ケース「Watch Port」と、アイデア商品を数多く展開する「Drip」によるRY氏監修作「Watch Leather Pad」。RY氏の直筆サインにより、プライスレスな逸品へ。

タッチ&トライの時間では時計好きのお客様同士で談笑されるシーンも。イベントをきっかけに時計好きの輪が広がるのは素晴らしい事ですね。私も仲間に入れてください(笑)

個人的に印象に残ったのは、質問コーナーで語られたRY氏の「上がり時計理論」でした。時計愛好家は、どんなにいい時計を買っても次に別の欲しい時計が出てきてしまうもの。そこでRY氏が提唱するのは「上がり時計は、実は既に手に入れているのではないか」という考え方です。日々の生活に馴染み、複数本のコレクションの中でなんとなくいつも手に取り、仮に一度売ってしまってももう一度手に入れたいような時計、それが自身にとっての上がり時計ではないか、と。一度売ってしまったある時計をもう一度購入し、今も愛用し続けている私にとって、この理論は非常に腑に落ちたのです。

…兎にも角にも、イベントは無事に終了。ご来場いただいたお客様、並びにゲストのRY氏、ノルケインジャパン佐藤氏、本当にありがとうございました。
小林時計店では今後もお客様に楽しんでいただけるようなイベントを実施していきますので、是非ともよろしくお願いいたします。

少々長くなってしまいましたが、今回のイベントレポートはこのくらいにしておきます。最後まで読んでいただいてありがとうございました!