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ブライトリングのマニュファクチュールキャリバーB01,B31を語らう

スタッフブログ

皆さんこんにちは、こんばんは

先日ブライトリングセミナーに参加してきて、ブライトリングオタクに少し近づいた熊谷です。

入口には大きなBロゴがあり、会場入りして早々にテンションが上がりました。

ブライトリングジャパンのトップから直々に思いを聞き、そして新作のヘリテージについて、B01、今回のSOHに搭載されているB31もお勉強、非常に素晴らしかったのでここで紹介をさせていただきます。

まぁ、今回のセミナーでうれしかったこと、楽しかったことは…

・他の時計店の方と様々な交換ができたこと(はじめましての方も、二度目ましての方も)

・元々思い入れのあるブライトリングをさらに好きになれたこと

・前回のブログで紹介した石川県のウイング金沢店様の「ミサキ」に会えたこと…(いや、、、はい、楽しかったです)

 ※詳しくはこちらをごらんください

ですかね!!!

本物の野生の「ミサキ」に遭遇できた時はテンション上がっちゃいました…

という「ミサキ」報告ブログではなくてですよ!!!!

ブライトリングの時計のデザインはもう十分ご存じの方も多いので、今回はブライトリングの機械についてお話をさせていただきます。

まずはB01のムーブメントについて…

ブライトリングの多くの人気クロノグラフモデルに搭載されているムーブメント

「インハウスムーブメントが必要だ」との思いから2004年1月からシークレットで開発が進められ、当時は

①自動巻きクロノグラフであること

②COSC認定であること

③工業生産できるようにすること

の3つを目指し、そしてようやく2009年に新型クロノマットに初めてB01が搭載されました!

そしてあまり知られてはいませんが、実は同じB01にも2種類のムーブメントがあります。

よーーーーく見ていただくと、ムーブメントの仕上げの違いがあるのがお判りでしょうか?

左:アベンジャー、トップタイムのモデルに搭載されているB01

右:クロノマット、ナビタイマーに搭載されているB01

右側にはコートドジュネーブという加工を施してあり、波状の模様があります。そして全体的に艶めき感があります。

時計の精度などに効果があるというわけではないのですが、やはりこの部分まで磨き、加工を施すことによって高級感がグッと増します。

左側のスポーティ仕様が悪いわけではなく、見た目の部分で特に気にしない方は、価格を抑えることができます。

細かい部分ですが、ねじなどは改良されているそうですよ!

そしてどちらにも共通するのが、ムーブメントをモジュラー構造にすることで「悪くなった症状や箇所に応じで部分的にメンテナンスができる」ということです。

こちらはユーザーや販売店には大きなメリットはないですが、メンテナンスを行う修理向けのメリットとなり、全部を分解しなくても修理ができてしまうということです。

通常何かしらの不具合が発生してしまうと、全部を分解しなければメンテナンスはできないのですが、ブライトリングはそこが違います!!!

そして壊れやすいパーツに関しては大きく・丈夫に作ることで耐久性もアップさせているのが特徴です。

あとは目に見えない部分ではありますが、自動巻き機構も巻き始めは極めて早く、巻き終わりは遅くなるようになっています。

使い初めに必要なトルクとパワーを得るために考えられております。

十分な巻き上げがある状態でさらに巻き上げようとすると部品一つ一つに負担がかかってしまいますからね…どうなってるんだろう…

また、こちらは今回の新作のスーパーオーシャンヘリテージやトップタイムにも搭載されている、初の自社製三針ムーブメントB31

こちらの最大の特徴はフリースプラングテンプを採用しているということ

テンプ(ムーブメント写真の上部の金色の丸いパーツでブンブン動いている部分)の仕組みが高級機仕様になっています。

通常、時計の精度を調整するときには、緩急針というパーツを+に寄せるか、-に寄せるかで調整をします。

動かすことにより、ゼンマイの長さを調整し、速くしたり、遅くしたりします。

※振り子の紐の長さを短くすると動きが速くなる、長くするとゆっくりになるのがこの原理です。

ただし、微調整が難しいということ、衝撃でずれてしまい、精度がずれてしまうことが欠点ではありました。

(高級時計にも採用されていますが、フリースプラングテンプに比べ、価格を抑えることができます)

ただしこのフリースプラングテンプは某O社の時計にも採用されているほどの精度を真面目に追求し続けたブランドが採用する手法であり、非常にコストはかかるのですが、4本のねじをチョコチョコ調整することで精度が出やすくなります。

また、衝撃で針が動くということもないので、衝撃で精度がぶれるということもなく、非常に安定します。

仕組みとしてはフィギュアスケートでジャンプして回転するときに選手はできる限り手を体に近づけて回転します。

すると高速回転することができる(フリースプラングでは精度を進み気味に調整できる)

逆に手を広げると回転はゆっくりになります(フリースプラングでは遅れ気味に調整できる)

という原理です。

少し少年のようなたとえをすると、昔、回転する椅子に座って回って、手を広げたり、閉じたりしてませんでしたか?

(私は理科の実験の時にやっていたような記憶があるのか、家で勝手にやっていたのか…)

あとはこのムーブメント自体も非常に耐久性が高く、16年間使用しても大丈夫な想定になっているそうです!

その間にはオーバーホール出したり、何かしらのメンテナンスはするでしょうからね…

ずー--っと使っていただけるということですね!

それを理解してこのフリースプラングテンプを見てみると、やはり開発者の思いがたっぷり詰まっているんだなぁ…と感じてしまいます。

私が写真に収める間も、ブライトリングの開発者の思いがひしひしと伝わってきて…やはりヘリテージは中身もよい、トップタイムも最高やなぁ…とぼやきながら撮影…

最近の私の口癖は「ヘリテージまじでどうしよっかー(買いたいなぁ)」です。

ずー--っと言ってますし、帰っても検索、売り場でも試着を繰り返しております。

こんなムーブメントの魅力まで理解してしまうと見方が変わりますよ…

あ、これは懇親会のときに撮影した写真です。小林時計店のゆかいな仲間たちとブライトリングジャパンCEOのジェローム氏です。めっちゃかっこよかったです。

というわけでだいぶ長くなりました…

ブライトリング、まーじでガチで凄い時計なのがお判りいただけましたか?

私は完全に今、ヘリテージに脳内やられてますので、皆さん一押ししないでください。買っちゃいそうで…

というくらいお勧めのブライトリング、皆さんで機械の良さを小林時計店で語り合いましょう!!!