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漆黒に染まるIWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム®」が奇跡の入荷!オールブラックの異端な限定モデルをご紹介

スタッフブログ

ご無沙汰しております。小林時計店の時計技術者兼Web担当の土井です。早いものでオメガのブログをアップしてから約1ヶ月が経ってしまいました。

現在2日間大分店に出張中の私なのですが、今まさに時計界隈を賑わせている話題作の1本の時計が奇跡的に入荷したということで、他の仕事そっちのけで早々に撮影して筆を執ったというわけでございます。

それがこちら。IWC 2026年新作「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム®」

今回も撮影機材はSONY α7Ⅲ+標準レンズのFE 3.5-5.6/28-70。一切の誇張なく、今までで最も撮影に苦戦しました…。

2月26日に発表されたばかりのこのモデル。Yahooニュースなどでのメディアでも紹介され、世界限定1500本という稀少性の高さ、ポルトギーゼを黒一色に染めるという斬新なデザイン性で話題となっています。

SNSでは早速納品されている時計愛好家の方もいらっしゃったりと、私も実機を見てみたいと思っていたタイミングで偶然撮影する機会に恵まれましたので、今回は本作の魅力を写真でお届けしたいと思います。

さて、本作の最大のトピックは、オールブラックで統一した斬新な外見であること、そしてポルトギーゼコレクションとして初めて独自素材の「セラタニウム®」を外装に採用したことです。

このセラタニウム®は、IWCがおよそ8年もの期間を経て開発した革新的な素材で、チタンの軽さと堅牢性、セラミックの耐傷性と美しさを持つと説明されています。特殊な配合のチタン合金を高温の炉に入れて焼成することで、チタン合金の表面をセラミック状に硬化させるという手法を用いているとのこと。

↑漆黒に染まったポルトギーゼ。見慣れない姿をしているため初見では戸惑いましたが、しっかり観察すればきちんと作られたポルトギーゼの一員であることが実感できます。

これまで複数のパイロットウォッチに採用されてきたこともあり、先進的かつスポーティな印象の強いこの素材を、IWCではドレス寄りのポルトギーゼに採用すると予測できた人は少ないのではないでしょうか。

本作にこのセラタニウムが使用されているのは、ケース本体とリュウズ・プッシュボタン、そして専用バックル。マクロレンズで拡大して表面を観察してみると、セラミックの単調なマット仕上げではなく、少し金属らしい粒状の光沢感があることが分かります。カラーリングは完全に黒ではなく暗めのグレーのため、金属素材の質感を程よく残しています。

↑ここからはマクロレンズ SONY FE 2.8/50 MACROで撮影。セラタニウム製のケース表面にフォーカスしました。質感を一言で説明すれば、艶感が増したセラミックス。しかしその正体は特殊なチタン合金なのです。

セラミックスでもなく、DLCコーティングされたチタンでもない、これまでに見たことがない質感であるため、なんとも文章での説明が難しいセラタニウムですが、実機を見るとここで説明した「光沢感」の意味がお分かりいただけるはずです。

そして本作の顔である文字盤はどうかというと、とにかく黒い、しかしながら意外と視認性は悪くない、という印象です。文字盤表面はマットなラッカー仕上げ、そのほかのアプライドインデックスや針は光沢仕上げになっています。表面にインデックスや針が際立って存在感を放っているため、そこまで暗い場所でなければ時刻・クロノグラフの計測時間を読み取ることは(こう見えて)容易です。

↑ポリッシュ仕上げのアラビアインデックス。それを取り囲む文字盤の見返しリングにも、光沢のある1/4単位の細かな目盛りが刻まれています。

カラーリングこそオールブラックと異端ですが、ポルトギーゼとしてのデザインコードは守りつつ、素材や仕上げを選ぶことで実用機としての機能性を失っていない。IWCはあくまで真面目なブランドなんだと再認識させてくれます。

↑搭載するムーブメントは、通常のクロノグラフモデルと変わらずcal.69355。しかしシースルー仕様の裏蓋のガラス裏面にスモーク加工を施すことで、シルバー色のムーブメント自体のトーンを落とし、セラタニウムケースと調和するように工夫されています。ちなみに世界限定1500本の本作ですが、シリアルナンバーはなく”ONE OF 1500″の文字のみ。近年はナンバーを刻まないブランドが増えているようです。

↑本作専用に付属するラバーストラップと、ケース同様のセラタニウム製ピンバックル。ラバーはFKM(フッ素ゴム)系の素材で、非常にしなやかで劣化しにくいようになっています。また表面には糸を編み込んだようなファブリック調のパターンが入れられており、これが程よく立体感を与えています。

いかがでしたでしょうか。先端技術を”真面目に”投入したポルトギーゼコレクションの異端児、「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム®」。国内に入荷する数こそ未定ですが、全国にあるIWCのブティック・正規店各店におおよそ1本ずつ程度の配分になっているとか。

このブログを書いている3月5日時点で、大分店に1本のみご用意がございます。再入荷はありませんので、本作をお探しの方はぜひともお電話もしくは「問い合わせフォーム」よりお問い合わせくださいませ。

(土井のブログを見た!と言っていただけるとスムーズでございます。私のX @doi_kobayashi のDM等でもお気軽にどうぞ)

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた!

【スペック情報】

IWC「ポルトギーゼ・クロノグラフ・セラタニウム®」

品番:IW371631

ケース:セラタニウム®(直径41mm)、30m防水

ムーブメント:機械式自動巻き(キャリバー69355)、パワーリザーブ46時間、コラムホイール式クロノグラフ

風防:ドーム型サファイアクリスタル

ベルト:ラバーストラップ、セラタニウム®製バックル

価格:2,203,300円(税込み)、2026年3月現在 世界限定1500本

・入荷は大分店に1本のみ