ドイツ時計の魅力を語らう…愛好家を虜にするノモスの凄さとは?
熊谷2026.04.27
2026.04.27
ピアジェ
小林時計店小倉本店の時計技術者兼Web担当の土井です。スイスで行われた時計の新作発表イベント、ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ2026の閉幕からもうすぐ2週間が過ぎようとしている中、小倉の小林時計店にもスイスの風が、もとい新作の時計たちが少しずつではありますが入荷し始めました。今回はその中でも注目度の高い、ピアジェ「ポロ」の新作をご紹介したいと思います。
2026年、ピアジェは基幹コレクションである「ポロ」シリーズに複数の新作を加えました。ポロは1979年から続くモデルで、ピアジェが得意とする薄型ムーブメントを活かし、ケースとブレスレットが一体になったエレガントかつスポーティなデザインを取り入れた、いわゆるラグジュアリースポーツウォッチの先駆けでもありました。

ほかの有名な”ラグスポ”ウォッチとの違いは、常識にとらわれない特徴的な外見でした。ブレスレットのコマの接続部に用いられる筒のような「ルーローリンク」をケース本体だけではなく文字盤にもデザインとして落とし込み、ブレスレットとケースの境目を意識させない構造をしていました。
この初代ポロの特徴を現代的に解釈したのが、今回ご紹介する新作「ピアジェ ポロ シグネチャー デイト」です。金無垢やダイヤ巻きなど、多彩な全10モデルのバリエーションが発表された中、小倉本店に入荷したのはステンレススティール製のベーシックな4モデルになります。

「ピアジェ ポロ シグネチャー デイト」品番 左:G0A51032、右:G0A51031。ステンレススティールケース(直径42mm、厚さ9.4mm、100m防水)。自動巻き(Cal.1110P)、パワーリザーブ約50時間。左:244万2000円(税込み)、右:212万800円(税込み)。
まずは、ブルー文字盤を採用した最もオーソドックスな「ピアジェ ポロ シグネチャー デイト」です。この2本の違いは、ご覧の通りステンレススティール製のブレスレットとラバーストラップの仕様のみ。ブレスレットモデルには同様のネイビーブルーのラバーストラップがはじめから付属します。

これまでのポロ デイトとの違いはこの文字盤です。モデル名の”シグネチャー”が示すのは、前述した初代ポロが持つ横向きのルーローリンクを模した表面の形状。リンクのような部分は、実際には別パーツにはなっていなのですが、なかなかに大胆なデザインが採用されています。この様なディテールをピアジェは「ゴドロン装飾」と呼んでいます。
実際の厚みよりも奥行きと立体感を感じさせるのは、型押し(+切削?)によりルーロー形状部分を少し沈ませて表面に丸みを持たせているから。それ以外の平坦な部分には横方向に筋目が入れられているため、見る角度によってわずかに色味が変化します。

文字盤以外の部分はこれまでのポロ デイトと同様ですが、さすがはピアジェ、妥協のない見事な仕上がりです。厚さ9.4mmというスポーツウォッチとしては薄型のケースとの相性を考慮し、ブレスレットのコマも比較的薄い印象。コマのひとつひとつが写真のように湾曲しているので、見事に手首に沿う、快適な装着感が得られるのです。工具いらずのインターチェンジャブル仕様で、ラバーストラップとの交換が容易なのも嬉しい点。

対してラバーストラップは、文字盤の印象と呼応するように、横方向の溝が等間隔に施されています。軽快でスポーティーに振り切ったラバーストラップ仕様においても、ピアジェらしい品格あるスタイルを保っています。短めで根元から曲げられたラグに合わせて角度をつけて取り付けられているので、手首の細い方でもケースが浮いて違和感を感じることは少ないでしょう。

本作が搭載するピアジェの自社製ムーブメントCal.1110Pは、シースルー仕様の裏蓋から観賞することができます。約50時間のパワーリザーブを持つピアジェのベーシック機で、センターローターの自動巻きでありながらムーブメントの厚みは4mmしかありません。ケース厚が10mmを切るのも、この機械であれば納得。仕上げはご覧の通りです。
…さて続いては、「ピアジェ ポロ シグネチャー デイト」のネイチャーカラーを取り入れた2本のバリエーション。42mmケースのメンズモデルと、36mmケースでダイヤ巻きのレディースモデルが用意されています。

スタンダードなブルー文字盤モデルと打って変わって、こちらはカーキグリーンとベージュというネイチャーカラーを取り入れたシックな雰囲気をまとっています。

前述した文字盤の「ゴドロン装飾」は同様ですが、シルバーカラーになるだけで随分と雰囲気が変わります。加えて3本の針やインデックス、デイト表示窓の枠部分がゴールドカラーになっているため、落ち着きと気品を感じさせるものになっています。

レディースモデルの方は、ベゼル部分にブリリアントカットダイヤモンドを60個(約0.97ct)、インデックスに同じくブリリアントカットダイヤモンドを35個(約0.07ct)セットしているので、なんとも煌びやかで品格溢れる大人の雰囲気。ラウンドとクッション型が組み合わさった独特のベゼル形状をしているため、セットされるダイヤモンドのサイズも場所によってすべて異なり、宝飾職人の手仕事の手間がうかがえます。

また搭載するムーブメントについては、42mmモデルは前述のCal.1110Pで、一方の36mmモデルはひとまわり小さなCal.500P1という機械が採用されています。パワーリザーブは約40時間と少し短めですが、ピアジェらしくやはり薄型で、その厚みはわずか3.63mm。デイト表示付きの自動巻きで3mm台はあまりない薄さです。
いかがでしたでしょうか。ピアジェの歴史的モデル、初代「ポロ」の特徴的な意匠を現代的に解釈し、文字盤にデザインとして落とし込んだ新作「ピアジェ ポロ シグネチャー デイト」4品番のご紹介でした。これまでのポロのラインナップに新たに加わった”ゴドロン装飾”の文字盤は、ピアジェの基幹コレクションに新たな魅力を見出してくれるでしょう。
本ブログを投稿した本日(2026年4月27日)時点で、それぞれ1本ずつ小倉本店にてご用意できます。ブログを読んでいただいて気になったという方は、ご遠方の場合でもぜひお問い合わせください。土井のX(@doi_kobayashi)のDM等でもお気軽に!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた!(撮影楽しかったなぁ)