グランドセイコーの白樺が生まれ変わって誕生!実機をご覧いただくなら今!!
熊谷2026.10.10
2026.10.09
プロスペックス
小林時計店の時計技術者兼Web担当の土井です。前回のクロノマット新作アイスブルーモデルに引き続き新作時計のご紹介をやっていきますが、今回も私の”推し色”モデルになります。「このスタッフ、水色の時計しか紹介しないじゃないかw」なんて思われそうですが、入荷した新作が立て続けに涼しげなカラーだったというわけです。ほ…本当ですからね….?
さて!今回ご紹介したいモデルは、セイコー プロスペックスから登場した新作ダイバーズウォッチ「HBC011J」です。私がブログでご紹介する時計は、毎回ちょっと特別なモデルをピックアップします。限定であったり、全国的に並ぶことの少ないレアモデルだったり、個性派だったり…。ということは、今回のこのプロスペックスもちょっと特別なんです。

↑セイコー プロスペックス「ダイバーズ 1965 ヘリテージ ファンセレクト限定モデル」HBC011J
ステンレススティール製ケース(直径40mm、厚さ13mm)。300m防水。自動巻き(Cal.6R55)、パワーリザーブ約72時間。19万9100円(税込み・2026年10月現在)。世界限定4500本(うち国内2000本)。魚町店にて複数本の在庫あり。
プロスペックスのダイバースキューバコレクションに位置する「HBC011J」は、世界限定4500本、そのうち2000本が国内で販売されるリミテッドモデル。セイコー初のダイバーズウォッチの面影を残す「ダイバーズ 1965 ヘリテージ」のデザインを取り入れていますが、そんなこともいったん忘れてしまうくらい爽快な1本に仕上がっています。他でもブルー系の色味を取り入れたダイバーズウォッチは多々ありますが、ここまで見事なまでに澄んだ水色は数少ないでしょう。

この南国の海を思わせる明るいブルーを採用した理由……それは”ファンセレクト”というモデル名にあります。2025年にセイコーのダイバーズウォッチの誕生60周年を迎えたことを記念し、ファンの投票でデザインを決めよう、というイベントが開催されました。2025年7月1日(火)~31日(木)の1か月の間に、60周年イベントの会場やインターネットの特別サイトから投票できるというもので、世界中からセイコーのファンがこのイベントに参加しました。
与えられた選択肢は“日の出・午前・午後・夕暮れ”の異なる時間帯を、それぞれオレンジ(Sunrise Orange)、ブルー(Daytime Blue)、グリーン(Late Afternoon Green)、レッド(Sunset Red)で表した4種類。日中、時間とともに変化する海の情景を鮮烈なカラーリングで表現していました。

↑左から、オレンジ(Sunrise Orange):日の出とともに淡いオレンジに染まる海の情景。ブルー(Daytime Blue):太陽の光を受けて鮮やかな青色に輝く海の情景。グリーン(Late Afternoon Green):午後の柔らかい日差しが水面にあたり、緑に染まる海の情景。レッド(Sunset Red):赤色に染まり日没のドラマチックな瞬間を迎える海の情景。貴方はどれがお好みですか?
そして今回、世界のセイコーファンから最も多くの票を獲得したのは、”Daytime Blue”をテーマとしたブルーのモデルだったというわけです。これは日の出から昼にかけ、太陽の光に照らされた日中の海の情景を表現した色。そう、私の推し色が選ばれたのです!

それでは、実際に本作を詳しく見ていきましょう。前述の通り本作は「ダイバーズ 1965 ヘリテージ」シリーズの一種で、1965年に製作された国産初の機械式自動巻きダイバーズウォッチが持つ意匠を受け継ぎながらも、現代ならではのアレンジがなされています。記念すべきオリジナルモデルは、二重パッキン構造を採用したリュウズなどの新しいアイデアで、150mもの防水性能を実現。その高いスペックからユーザーからの信頼を獲得し、多くの冒険家やプロフェッショナルの相棒として活躍しました。
この力強さを感じさせるラグやしっかりとした回し心地の逆回転防止ベゼル、太く視認性に富んだ針やインデックスなどは、まさに先代から継承された意匠です。これに本作ならではの明るい色味を加え、300mの防水性能を備えることで、クラシックとモダンが交差する今のセイコーらしいダイバーズウォッチとなっています。
やはり注目は、天高く昇る太陽の光に照らされ、鮮やかに輝く海を映したブルーを再現したという文字盤。この文字盤表面には、セイコーダイバーズ60周年を記念した限定モデルにも採用された、”ウェーブパターン”の型打ち模様が施されています。この特別なパターンは、セイコーダイバーの裏蓋に代々刻印されている「ウェーブマーク」がモチーフになっているそう。

ウェーブパターンの文字盤のクオリティは写真が示す通りで、ここはさすがセイコー。グランドセイコーの上位モデルである”白樺”をはじめ、積極的にこの型押しという分野を推し進めてきたからこそ、プロスペックスにおいても技が光ります。この躍動する荒々しい波には、プロスペックスが掲げる哲学でもある「Keep Going Forward(前進し続ける)」という精神が込められているといいます。
そしてウェーブマークは、本作も例外ではなくソリッド仕様の裏蓋中央に刻印されています。セイコーが生み出すダイバーズウォッチにおける信頼性と技術力の象徴です。

加えて搭載するムーブメントは、比較的新しい世代のセイコー自社製キャリバー6R55。おおよそ3日間となる72時間のパワーリザーブを持っているため、例えば金曜日の夜に時計を外し、再び月曜日の朝に着ける際にも動き続けるというスペックです。この駆動力を支えるゼンマイおよび精度に大きく関わるヒゲゼンマイには「スプロン」というセイコーが独自で開発した合金素材が使われており、切れない・錆びない・金属疲労を起こさないという性質を持っています。長年にわたって安定して動き続けるための見えない工夫です。
…いかがでしたでしょうか?「ダイバーズ 1965 ヘリテージ ファンセレクト限定モデル」HBC011Jは、20万円以下という価格帯で、きちんと納得いただける実用的なスペックを持つ機械式ダイバーズウォッチとして仕上がっています。
そして何より、眩い水色の爽快感あふれる文字盤に惹かれたという方は、ぜひ小林時計店までお問い合わせください(複数本のご用意がございます!)もちろんご遠方からでもお気軽にお問い合わせくださいませ。土井のX(@doi_kobayashi)のDM等でも大歓迎です!
最後までお読みいただきありがとうございました。それではまた!